「またお腹が痛いって言ってる…」朝になると毎日のように体調不良を訴える子どもに、どう対応すべきか悩んでいませんか?
実はそれ、“ただのサボり”ではなく、心のSOSかもしれません。本記事では、子どもが「お腹が痛い」と言い出す背景にある心理や、親としてどう接すればよいかをやさしく解説します。
なぜ朝になると「お腹が痛い」と言うの?
子どもは“言葉で説明できない不安”を体で表す
小学生〜中学生の子どもは、自分の不安やストレスをうまく言語化できないことが多く、身体症状として現れることがあります。特に多いのが「お腹の痛み」「頭痛」「吐き気」といった“なんとなく体調が悪い”という訴え。
それは決してウソではなく、本当に感じている痛みです。
「学校に行きたくない理由」が自分でもわからない
- 友達との関係
- 授業についていけない不安
- 教室の空気になじめない違和感
こうした要因が絡み合い、子ども自身も「なんで行きたくないのか」が説明できず、結果として「お腹が痛い」と訴えることがあります。
「お腹が痛い」は不登校の前兆かもしれない
登校しぶり→欠席→不登校へと進行するケース
最初は週に1日程度の登校しぶりから始まり、徐々に欠席が増え、気づけば長期の不登校に…という流れは珍しくありません。「お腹が痛い」はその入り口のサインとして現れやすいのです。
「とりあえず様子を見る」は危険な場合も
「休ませたらクセになるのでは?」と心配し、無理に登校させようとすると、子どもはさらに心を閉ざしてしまうことも。大切なのは、今どんな気持ちでいるのかを知ろうとする姿勢です。
親としてできる対応・声かけのポイント
まずは信じて受け止める
「また?」と否定するのではなく、まずは「そうなんだね」「しんどいね」と気持ちごと受け止めることが最初のステップです。親が味方であると感じるだけで、子どもの不安は大きく和らぎます。
無理に登校させるより「安心」を整える
一度安心できる環境を整え、心が落ち着いてから学び直す方が結果的に早く立ち直れることも多いです。焦らず、子どものペースに合わせることが回復の鍵です。
こんなときは要注意!“不登校の前兆”チェックリスト
お子さんが「お腹が痛い」と言うとき、他にも以下のような様子が見られる場合は、心が限界に近づいているサインかもしれません。
- 月曜日の朝になると体調不良を訴える
- 「学校」の話題を避けようとする
- 夜になると寝つけない、朝起きられない
- 家では元気に見えても、学校のことになると黙り込む
- 病院では異常なしと言われる
どれも一見よくあることに見えますが、複数あてはまるようなら注意が必要です。
「本当にただのサボり?」と悩んだ保護者の声
「最初は甘えだと思っていました。でも、休ませても“元気になる”わけじゃなくて、どんどん無表情になっていって…そこで初めて、子どもが“本気でつらい”んだと気づきました。」(小6男児の母)
このように、「お腹が痛い」という言葉の裏に、言えない不安や苦しさが隠れていることがあります。
早めに気づき、無理に登校させるのではなく、安心できる居場所を用意してあげることが、再び笑顔で過ごせる第一歩になります。
安心して学べる第3の場所をつくるという選択
学校に行けない=すべての学びが止まってしまう。…そんな風に思っていませんか?
実際には、今の時代はたくさんの選択肢があります。
- 自宅でできるオンライン学習
- 先生が訪問してくれる家庭教師
- 小規模で静かな環境の個別指導塾
特に、人と関わるのが怖いと感じている子どもにとっては、学校とは違う距離感の先生や環境が、安心して学びと再接続するきっかけになることも。
少しの支援で、子どもが自信を取り戻す瞬間もある
あるご家庭では、学校を長く休んでいたお子さんに、週1回の家庭教師を導入したところ…「わからないことを怒られない」「ゆっくりでいいよと言ってくれる」
そんな環境で少しずつ笑顔が戻り、数ヶ月後には「自分から勉強したい」と言うようになったそうです。
ポイントは、本人のペースを尊重すること。
そのためにも、学校だけにこだわらない“別の学びの道”を知っておくことが親にとっても安心材料になります。
よくある疑問
Q:お腹が痛いと言うたびに休ませていたら、ますます学校に行けなくなるのでは?
この疑問、非常によく聞かれます。確かに「一度休むとクセになるのでは?」と不安になる気持ちはもっともです。でも実際には、「行かせる」よりも「休ませてあげた方が、早く回復する」ケースが多いのです。
不安やストレスでいっぱいの状態では、学校に行くどころか“考える余裕すらない”こともあります。
まずは安心して休める時間を与えることで、徐々に自分の気持ちと向き合えるようになります。
Q2:仮病なんじゃないですか?本当にお腹が痛いのか疑ってしまいます…
仮病かもしれないと感じることは、保護者として自然な感情です。でも、子どもが身体症状を訴えるとき、それは「心が助けを求めているサイン」であることが多いのです。
たとえ検査で異常が見つからなくても、「痛い」と感じているのは事実。まずは疑うのではなく、受け止めることが信頼関係を築く第一歩になります。
Q3:このまま登校できなくなったらどうしよう…と将来が不安です
未来が見えない状況では、不安になるのも当然です。ですが「今、無理をさせて通わせること」が将来の安心につながるとは限りません。
大切なのは、子どもが「またやってみようかな」と思えるエネルギーを取り戻すこと。その土台があってこそ、再登校や新しい道が開けてきます。焦らず、今できるサポートに目を向けましょう。
一人で抱えないで|相談できる場所や制度もある
「こんなこと、誰に相談すればいいのかわからない…」そう感じる保護者の方も多いですが、相談先は意外と身近にあります。
- 市区町村の教育相談センターや教育委員会
- 学校のスクールカウンセラーや養護教諭
- 民間の学習支援サービス(家庭教師・個別指導など)
また、条件を満たせば家庭での学習も「出席扱い」にできる制度もあります。無理に学校に戻すのではなく、子どもが安心して過ごせる「学び方」を一緒に探すことが、いちばんの近道です。
最後にもう一度伝えたいこと
「お腹が痛い」は、子どもなりの助けてのサインです。
見逃さず、耳を傾けるだけで、子どもは少しずつ安心を取り戻していきます。
どうか、子どもの不安を受け止めながら、あなた自身もひとりで抱え込まないでください。
親にもサポートは必要です。大丈夫、きっと前に進めます。
子どもが「お腹が痛い」と訴えた朝。私たち大人にできることは、まず信じて受け止めることです。
「行かせる」ではなく、「一緒に道を探す」。そうした柔らかな姿勢が、子どもを再び前に進ませる力になります。