小学生の不登校、原因と解決策|学校との連携、家庭での対応を解説

学校生活に不安やストレスを感じる子どもの姿 理解と対応

お子様の不登校に悩む保護者の方へ。本記事では、小学生の不登校に関する現状や原因、そして解決策について詳しく紹介します。学校や家庭、子ども自身に起因するさまざまな要因を具体的に解説し、それぞれに適した対応方法をご提案。

不登校の兆候を見つける方法や初期対応、長期的な支援策についても段階的に説明しています。また、文部科学省のデータや支援制度、相談窓口の情報を掲載し、学校との連携を円滑に進めるためのサポートも充実。この記事を通じて、不登校への理解を深め、お子様に寄り添うための実践的な手助けとなる情報をお届けします。

不登校の定義と現状

「不登校」という言葉は、文部科学省によって「年間30日以上欠席した児童生徒のうち,病気や経済的な理由を除いたもの」と定義されています。

これは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的な要因により、子どもが学校に行くことが困難になっている状態を指します。単なる怠学や非行とは区別され、本人の意思とは関係なく学校に行けない状態であることが重要です。

不登校の現状は深刻です。文部科学省の調査によると、令和4年度における小学校の不登校児童数は過去最多を更新し、全体の約2%に達しています。これは小学校だけで約24万人もの子どもたちが不登校となっていることを意味します。中学校、高等学校を含めると、不登校の児童生徒数はさらに増加します。

不登校の主な理由

不登校の理由は多岐にわたり、一つだけの要因に特定できない場合が多いです。主な理由としては、以下のものが挙げられます。

  • いじめ
  • 学業不振
  • 友人関係のトラブル
  • 先生との関係
  • 家庭環境の変化(転居、離婚、家族の病気・死別など)
  • 発達障害などの特性
  • 本人の性格特性(不安が強い、完璧主義など)

これらの要因が複雑に絡み合い、学校生活への適応が難しくなることで、不登校に至るケースが多く見られます。また、近年では、新型コロナウイルス感染症の流行による生活の変化や、SNSの普及による人間関係の複雑化なども、不登校に影響を与えていると考えられています。

不登校は、子どもからのSOSのサインです。早期発見と適切な対応が重要であり、保護者、学校、関係機関が連携して子どもを支える必要があります。

小学生の不登校の主な原因

小学生の不登校には、学校要因、家庭要因、子ども自身の問題など、様々な原因が複雑に絡み合っているケースが多く、一つの要因に特定できない場合もあります。原因を特定し適切な対応をするためには、子どもの様子をよく観察し、丁寧にコミュニケーションを取ることが重要です。主な原因を以下にまとめました。

学校要因

学校での出来事が不登校のきっかけとなるケースは少なくありません。特に小学校低学年では、環境の変化に適応できず、学校生活に馴染めないことが原因となることもあります。

学習の遅れや困難

授業についていけない、テストの点数が悪いなど、学習面での困難が不登校につながるケースがあります。学習内容の理解不足による劣等感や、周りの生徒との比較による自信喪失は、子どもにとって大きな負担となります。

いじめ

身体的ないじめだけでなく、言葉による暴力、仲間外れ、無視なども深刻な問題です。いじめは子どもの心に深い傷を残し、学校に行くことへの恐怖心を植え付けてしまう可能性があります。陰湿ないじめは見逃されやすいので、周囲の大人の注意深い観察が必要です。

先生との関係

担任の先生との相性が合わない、厳しい指導に萎縮してしまう、自分の気持ちを理解してもらえないと感じているなど、先生との関係が不登校の原因となることもあります。子どもにとって、先生は学校生活の中で最も重要な大人であるため、良好な関係を築けるようサポートが必要です。

家庭要因

家庭環境の変化や親子関係なども、不登校に影響を与える可能性があります。

家庭環境の変化

転校、引っ越し、家族の病気や死別、離婚など、家庭環境の大きな変化は、子どもに大きなストレスを与えます。環境の変化に対応するために、子どもは多くのエネルギーを必要とし、それが学校生活に影響を及ぼすことがあります。

親子関係の不和

家庭での両親の喧嘩、過度な叱責、ネグレクトなどは、子どもに不安やストレスを与え、不登校につながる可能性があります。子どもにとって家庭は安心できる場所でなければならないため、親子関係の改善が重要です。

過干渉・過保護

親が子どものすることに過度に口出ししたり、先回りして全てをやってあげたりする過干渉・過保護は、子どもの自立心を阻害し、問題解決能力を育てる機会を奪ってしまいます。結果として、学校生活での困難に直面した際に、自分で解決策を見つけられず、不登校を選択してしまう可能性があります。

子ども自身の問題

学校や家庭環境以外に、子ども自身の問題が原因となることもあります。

発達障害などの特性

発達障害のある子どもは、感覚過敏、コミュニケーションの困難、学習の困難などを抱えている場合があります。これらの特性が学校生活での困難につながり、不登校となるケースがあります。適切な支援が必要となります。

不安や恐怖

特定の場所や状況に対する強い不安や恐怖(例:学校恐怖症や、社会不安障害など)が、登校を阻害する原因となることがあります。専門家のサポートが必要なケースもあります。

体調不良

起立性調節障害、慢性疲労症候群、腹痛、頭痛など、身体的な不調が原因で学校に行けない場合もあります。身体症状が続いている場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

要因具体的な例
学校要因学習の遅れ、いじめ、先生との関係の悪化、学校行事へのプレッシャー、友達関係のトラブル
家庭要因家庭環境の変化(転居、離婚、死別など)、親子関係の不和、過干渉・過保護、兄弟姉妹との関係
子ども自身の問題発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症など)、不安障害、うつ病、体調不良、完璧主義、自己肯定感の低さ

上記以外にも、不登校の原因は多岐にわたります。複合的な要因が絡み合っている場合も多いため、安易に原因を決めつけず、子どもの話をじっくり聞き、寄り添う姿勢が大切です。必要に応じて、専門機関に相談することも検討しましょう。

不登校のサインを見つけるには

お子さんが不登校になる前には、様々なサインを示すことがあります。早期発見・早期対応のためにも、これらのサインを見逃さないことが重要です。サインは身体症状、行動の変化、情緒の変化など多岐にわたります。些細な変化も見逃さず、お子さんの様子に気を配りましょう。

身体症状の変化

身体に不調が現れる場合もあります。以下のような症状が見られたら、注意深く観察しましょう。

  • 朝、腹痛や頭痛を訴える
  • 吐き気や食欲不振
  • 微熱が続く
  • 疲れやすい、だるい
  • 睡眠障害(寝つきが悪い、夜中に何度も起きる、朝起きられないなど)

行動の変化

学校に行きたくないという気持ちは、行動にも表れます。普段と異なる行動が見られた場合は、その背景にある気持ちに寄り添うことが大切です。

  • 学校に行く準備に時間がかかる
  • 忘れ物を増やす
  • 遅刻や欠席が増える
  • 以前は好きだったことに興味を示さなくなる
  • 部屋に閉じこもりがちになる
  • 家族との会話が減る
  • 夜更かしをするようになる
  • ゲームやインターネットに没頭する

情緒の変化

不登校のサインは、情緒面にも現れます。お子さんの感情の変化に敏感になり、不安や悩みに寄り添いましょう。

  • イライラしやすくなる
  • 情緒不安定になる
  • 急に泣き出す
  • 不安や恐怖を訴える
  • 自信喪失している
  • 自己肯定感が低い発言をする

サインのチェックリスト

サイン具体例
朝、体調不良を訴える頭痛、腹痛、吐き気、めまいなど
学校での出来事を話さない友達関係、授業内容、先生との関わりなど
表情が暗い、元気がない笑顔が減る、無表情になる、ぼーっとしているなど
生活リズムの乱れ睡眠不足、過眠、食欲不振、過食など
趣味や興味への関心が薄れる好きなことをしなくなる、無気力になるなど

これらのサインは、必ずしも不登校に直結するわけではありません。しかし、複数のサインが重なっている場合や、長期間続いている場合は、注意が必要です。お子さんの様子を注意深く観察し、少しでも気になることがあれば、早めに学校や相談機関に相談しましょう。

一人で抱え込まず、専門家のサポートを受けることも考えてみてください。また、文部科学省のウェブサイトや、NPO法人など、不登校に関する情報を提供している機関も活用してみましょう。

不登校の初期対応

お子さんが学校に行きたくないと言い出した時、保護者の方は驚き、不安、焦りなど様々な感情を抱くことでしょう。大切なのは、まずお子さんの気持ちに寄り添い、落ち着いて対応することです。

初期対応を誤ると、不登校が長期化してしまう可能性もあります。お子さんの状況を把握し、適切な対応を心がけましょう。

家庭でできること

家庭では、お子さんの心に寄り添い、安心できる環境を作ることを最優先しましょう。無理に登校を促したり、叱責したりすることは逆効果です。まずはお子さんの話にじっくりと耳を傾け、何が原因で学校に行きたくないのか、どんな気持ちなのかを理解しようと努めましょう。

子どもの気持ちに寄り添う

お子さんが安心して話せる雰囲気を作り、じっくりと話を聞いてあげましょう。否定したり、批判したりせず、「つらいね」「大変だったね」など共感の言葉を伝えましょう。お子さんの気持ちを理解しようと努めることが大切です。

無理に登校させない

学校に行きたくないという気持ちを尊重し、無理に登校させないようにしましょう。登校を強制すると、お子さんの負担が大きくなり、不登校が長期化する可能性があります。まずは、お子さんが安心して過ごせる環境を整えることが重要です。

規則正しい生活リズムを維持

不登校になると、生活リズムが崩れがちです。起床時間や食事時間など、できるだけ規則正しい生活を維持するよう心がけましょう。規則正しい生活は、心身の安定につながります。また、適度な運動や趣味の時間も取り入れると良いでしょう。

学校との連携

不登校の初期段階では、学校との連携が非常に重要です。お子さんの状況を学校に伝え、一緒に対応策を考えていきましょう。隠したり、一人で抱え込んだりせず、積極的に学校と連携することが大切です。

担任の先生に相談

お子さんの様子や家庭での様子を担任の先生に伝え、相談しましょう。連絡帳や電話、メールなどを活用して、こまめに連絡を取り合うことが大切です。学校での様子や学習の進捗状況などを共有することで、より適切な対応が可能になります。

学校カウンセラーの活用

多くの学校には、スクールカウンセラーが配置されています。お子さんの心のケアや、保護者の方の相談支援などを行ってくれますので、積極的に活用しましょう。必要に応じて、専門機関への紹介も行ってくれます。

教育相談機関との連携

各市区町村には、教育相談所などの教育相談機関が設置されています。専門の相談員が、お子さんの状況や家庭環境などを踏まえ、適切なアドバイスや支援を提供してくれます。電話相談や面談相談が可能です。

相談窓口概要連絡先
子どもの人権110番いじめや虐待に関する相談電話番号:0120-007-110
よりそいホットライン悩みを抱える人のための相談電話番号:0120-279-338

上記以外にも、様々な相談窓口があります。お住まいの地域やお子さんの状況に合わせて、適切な窓口に相談してみましょう。

不登校への長期的な対応策

不登校が長期化する場合、焦らず子どものペースに合わせて、学校復帰を目指すのか、別の道を進むのか、様々な選択肢を視野に入れながら対応していくことが重要です。柔軟な対応長期的な視点を持つことが、子どもにとって最善の道を切り開く鍵となります。

学校復帰に向けて

学校復帰を目指す場合、子どもの状況に合わせて段階的に進めていくことが大切です。焦りは禁物です。無理強いせず、子どもの意思を尊重しながら、少しずつ学校に慣れていくためのサポートをしましょう。

段階的な登校

最初は短時間だけ、保健室登校から始めるなど、徐々に学校に滞在する時間を延ばしていく方法が有効です。担任の先生と相談し、子どもの負担にならないような計画を立てましょう。例えば、週に1回、1時間だけ特定の授業を受ける、休み時間だけ学校に行く、など、小さな成功体験を積み重ねていくことが重要です。

フリースクールや適応指導教室の活用

フリースクールや適応指導教室は、学校以外の居場所を提供し、子どもたちの学習や社会性を育む場として機能します。学校とは異なる環境で、安心して過ごせる居場所を見つけることで、自信を取り戻し、学校復帰への足掛かりとなることもあります。それぞれの特性を理解し、子どもの状況に合った場所を選びましょう。

施設特徴
フリースクール学校のようなカリキュラムに縛られず、子どもたちの自主性を尊重した学びの場を提供。様々な体験活動を通して、社会性やコミュニケーション能力を育む。
適応指導教室学校復帰を目指す子どもたちを対象に、学習支援や心理的なケアを行う。学校との連携を図りながら、スムーズな学校復帰をサポート。

個別指導塾の活用

学習の遅れが不登校の原因となっている場合、個別指導塾を活用することで、学習の遅れを取り戻し学習意欲の向上を図ることができます。子どものペースに合わせて学習を進めることができ、学習に対する苦手意識を克服するサポートも期待できます。

家庭でのサポート

家庭では、子どもが安心して過ごせる環境づくりが重要です。子どもの気持ちに寄り添い自己肯定感を高めるためのサポートを心がけましょう。不登校は、子ども自身も辛い状況です。親の理解と支えが、子どもにとって大きな力となります。

子どもの自己肯定感を高める

不登校によって、子どもは自信を失い、自己肯定感が低下している可能性があります。子どもの良い点を見つけ、具体的に褒めることで、自己肯定感を高めるサポートをしましょう。

小さなことでも、できたことを認め、励ますことが大切です。例えば、「お手伝いありがとう」「絵を描くのが上手だね」など、肯定的な言葉をかけましょう。

親子で一緒に楽しめる活動

親子で一緒に楽しめる活動を通して、コミュニケーションを深め良好な親子関係を築くことが重要です。例えば、一緒に料理をする、ゲームをする、散歩をするなど、共通の趣味や楽しみを見つけることで、親子の絆を深めることができます。

無理に学校の話をする必要はなく、楽しい時間を共有することに重点を置きましょう。

相談機関の活用

一人で抱え込まず、相談機関を活用することも重要です。教育相談センター、子ども家庭支援センター、精神保健福祉センターなど、様々な相談窓口があります。専門家のアドバイスを受けることで、新たな視点や対応策を見つけることができるかもしれません。

また、同じ悩みを持つ親同士の交流会などに参加することで、共感を得たり、情報交換をすることもできます。

相談機関連絡先
よりそいホットライン0120-279-338
チャイルドライン0120-99-7777

学校との連携をスムーズにするために

学校との連携は、お子さんの不登校からの回復を支援する上で非常に重要です。円滑な連携を築くことで、お子さんに合った適切なサポート体制を構築し、学校復帰への道筋をスムーズに描くことができます。保護者と学校が同じ方向を向いて協力することで、お子さんの安心感にも繋がり、より効果的な支援に繋がります。

学校との信頼関係の構築

学校との連携をスムーズに進めるためには、まず学校との信頼関係を築くことが大切です。担任の先生をはじめ、学校関係者と積極的にコミュニケーションを取り、お互いの考えや思いを共有することで、信頼関係は深まります。

連絡帳や電話、メールなどを活用し、日々のお子さんの様子や家庭での学習状況などをこまめに伝えることも有効です。また、学校訪問や面談の機会を積極的に活用し、直接顔を合わせて話すことで、より深い理解と信頼関係を築くことができます。

具体的なコミュニケーション方法

  • 連絡帳:お子さんの日々の様子、体調、学習状況、家庭での様子などを具体的に記録し、先生と共有しましょう。
  • 電話:急な連絡や、より詳細な情報を伝えたい場合に有効です。時間を事前に調整することで、スムーズな会話ができます。
  • メール:写真や資料などを送付できるため、状況をより具体的に伝えられます。返信に時間のかかる場合もあるので、緊急時以外の連絡手段として活用しましょう。
  • 学校訪問・面談:直接顔を合わせて話すことで、より深いコミュニケーションを取ることができます。事前に相談内容を整理しておくと、スムーズな話し合いができます。

情報の共有と連携

学校と家庭で、お子さんの状況に関する情報を共有することは、適切な支援を行う上で不可欠です。お子さんの学習状況、生活リズム、 emotional な状態、交友関係など、多岐にわたる情報を共有することで、学校と家庭が一体となってサポートすることができます。

学校からは、授業の内容や宿題、学校行事、友達の様子など、お子さんが学校でどのように過ごしているかについての情報を共有してもらいましょう。家庭では、お子さんの体調、睡眠時間、食事内容、趣味や関心事など、家庭での様子を学校に伝えましょう。

情報共有のポイント

共有する情報学校から家庭へ家庭から学校へ
学習状況授業の内容、宿題の進捗状況、テストの結果、学習面での課題家庭学習の状況、学習に対する意気込み、得意・不得意科目
生活リズム学校での生活の様子、休み時間の様子起床・就寝時間、食事内容、睡眠時間
交友関係クラスメイトとの関係、友達との関わり方家庭での友人関係、遊びの様子

家庭訪問や面談の活用

家庭訪問や面談は、学校と家庭が直接顔を合わせてじっくりと話し合う貴重な機会です。電話やメールでは伝えきれない細かなニュアンスや感情を共有することで、より深い相互理解を深めることができます。事前に相談したい内容や質問事項をリストアップしておくと、スムーズな話し合いを進めることができます

家庭訪問では、お子さんの普段の生活環境を先生に直接見てもらうことで、より具体的なイメージを共有できます。面談では、お子さんの学校復帰に向けた具体的なプランや、家庭での学習支援の方法などについて話し合うことができます。面談後には、話し合った内容を記録に残し、今後の連携に役立てましょう

家庭訪問・面談を効果的に活用するために

  • 事前の準備:相談内容、質問事項をリストアップする。お子さんの状況を整理する。
  • 話しやすい雰囲気づくり:リラックスした雰囲気で話し合いができるように心がける。
  • 積極的な情報共有:学校と家庭で情報を共有し、相互理解を深める。
  • 記録を残す:話し合った内容、今後の対応策などを記録に残す。
  • 次回の連絡:次回の連絡方法、面談の予定などを確認する。

家庭でできるサポートの具体例

家庭では、お子さんの状況に合わせたきめ細やかなサポートが可能です。焦らず、お子さんのペースに合わせて、できることから始めてみましょう。具体的なサポート例を「学習支援」「生活習慣の改善」「コミュニケーションの促進」「子どもの自己肯定感を高める」の4つの側面からご紹介します。

学習支援

不登校によって学習の遅れが心配になることもあるでしょう。しかし、学習の遅れを取り戻すことよりも、学習意欲の回復を優先することが大切です。

学習習慣の維持

毎日決まった時間に学習に取り組む習慣をつけましょう。机に向かう時間が短くても構いません。大切なのは、学習習慣を維持することです。無理強いするのではなく、お子さんのペースに合わせて、できる範囲で学習に取り組めるようにサポートしましょう。

詳細
ドリル学習市販のドリルや通信教育教材を活用し、基礎学力の定着を図ります。1日に取り組む量や時間を決め、無理なく続けられるようにしましょう。
読書読書は、語彙力や読解力を高めるだけでなく、想像力や思考力を育むことにも繋がります。お子さんの興味関心に合わせた本を選び、読書の時間を楽しみましょう。
オンライン学習インターネットを活用した学習サービスを利用することで、自宅で自分のペースで学習を進めることができます。動画教材やインタラクティブなコンテンツなど、様々な学習方法を試してみましょう。

生活習慣の改善

規則正しい生活リズムは、心身の健康を維持するために重要です。不登校になると、生活リズムが乱れがちになるお子さんもいます。まずは、早寝早起き、バランスの良い食事など、基本的な生活習慣を整えることから始めましょう。

生活リズムの調整

起床時間や就寝時間を決め、規則正しい生活リズムを維持するように心がけましょう。無理に学校の時間に合わせて早起きさせる必要はありません。お子さんの状態に合わせて、徐々に調整していくことが大切です。

詳細
早寝早起き毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計が整い、心身ともに安定しやすくなります。
バランスの良い食事栄養バランスの良い食事は、健康な体を作るだけでなく、心の安定にも繋がります。
適度な運動軽い散歩やストレッチなど、適度な運動を取り入れることで、気分転換になり、ストレス発散にも効果的です。

コミュニケーションの促進

不登校のお子さんは、周囲とのコミュニケーションが減り、孤立感を感じやすい傾向にあります。家庭では、お子さんと積極的にコミュニケーションを取り、安心できる環境を作ることを心がけましょう。

親子で過ごす時間

親子で一緒に過ごす時間を大切にし、お子さんの話をじっくりと聞きましょう。共感する姿勢を示し、お子さんの気持ちを理解しようと努めることが重要です。

無理に学校の話をする必要はありません。お子さんの好きなことや興味のあることについて話したり、一緒にゲームをしたり、映画を見たりするなど、楽しい時間を共有しましょう。

子どもの自己肯定感を高める

不登校のお子さんは、自己肯定感が低下している場合が多く見られます。家庭では、お子さんの良いところに目を向け、自信を持たせるような声かけを心がけましょう。「あなたは大切な存在だよ」「あなたのことを信じているよ」など、愛情表現も大切です。

成功体験を積ませる

お子さんが得意なことや好きなことを通して成功体験を積ませることも、自己肯定感を高めるために効果的です。例えば、絵を描くことが好きなら、絵画教室に通わせてみたり、作品をコンクールに出品してみたりするのも良いでしょう。料理が好きなら、一緒に料理を作ったり、得意料理を作ってもらうのも良いでしょう。小さなことでも、達成感を感じられる経験を積ませることが大切です。

不登校に関する支援制度と相談窓口

不登校のお子様とそのご家族を支援するための様々な制度や相談窓口が用意されています。状況に応じて適切な支援を受けることが重要です。以下、主な支援制度と相談窓口を紹介します。

教育相談機関

教育相談機関では、不登校に関する相談や助言、心理検査、カウンセリングなどを行っています。都道府県や市町村の教育委員会が設置している教育相談所や、適応指導教室などが該当します。

教育相談所

都道府県や市町村の教育委員会が設置している教育相談所では、不登校に関する相談のほか、子育てに関する相談、発達に関する相談なども受け付けています。専門の相談員が対応し、必要に応じて心理検査やカウンセリングなども行います。

適応指導教室

適応指導教室は、不登校の児童生徒が学校に復帰するための準備を行うための施設です。少人数での学習指導や、集団活動、個別相談などを通して、学校生活への適応を支援します。地域によって名称や運営方法が異なる場合があるので、お住まいの地域の教育委員会にお問い合わせください。

福祉に関する相談窓口

不登校の原因が家庭環境にある場合や、経済的な支援が必要な場合は、福祉に関する相談窓口の活用も検討しましょう。

児童相談所

児童相談所は、18歳未満の児童の福祉に関する相談を受け付けている機関です。虐待や育児放棄などの深刻な問題だけでなく、不登校に関する相談にも対応しています。秘密は守られますので、安心して相談してください。

福祉事務所

福祉事務所では、生活保護や児童扶養手当などの経済的な支援に関する相談を受け付けています。不登校によって家計が苦しくなった場合などは、相談してみるのも良いでしょう。

その他相談窓口・支援団体

公的な機関以外にも、不登校に関する相談を受け付けている団体やNPOがあります。それぞれの団体で専門性や支援内容が異なるため、ご自身の状況に合った団体を探してみましょう。

民間団体・NPO

不登校児の支援を専門に行っているNPO法人や民間団体は全国に数多く存在します。学習支援や居場所づくり、カウンセリングなど、多様なサービスを提供しています。インターネットで検索したり、地域の教育相談機関に問い合わせたりすることで、情報を得ることができます。

電話相談

「よりそいホットライン」や「チャイルドライン」など、電話で相談できる窓口も複数あります。一人で悩まずに、気軽に相談してみましょう。

相談窓口電話番号概要
よりそいホットライン0120-279-338様々な悩みに対応する電話相談窓口。24時間365日対応。
チャイルドライン0120-99-777718歳までの子ども専用の電話相談窓口。

上記以外にも、様々な支援制度や相談窓口があります。お住まいの自治体のホームページや、地域の教育相談機関などで情報収集を行い、積極的に活用しましょう。

 不登校は、お子様だけでなく、ご家族にとっても大変な時期です。適切な支援を受けることで、状況を改善できる可能性があります。一人で抱え込まず、周りの人に相談し、助けを求めることが大切です。

まとめ

小学生の不登校は複雑な要因が絡み合う問題で、原因や解決策は一つではありません。学校要因、家庭要因、そして子ども自身の特性など多岐にわたります。不登校のサインを見逃さず、まずは子どもの気持ちに寄り添うことが重要です。

また、家庭での生活リズムの維持や学校との連携、専門家への相談を通じて適切な対応を進めることが求められます。長期的にはフリースクールや適応指導教室を活用し、自己肯定感を高める支援を継続していきましょう。各自治体の相談窓口の利用もおすすめです。